2011年11月20日日曜日

旭川へ空の旅



途中、東北地方の上空を通過しました。

郡山市 
郡山駅と、その上に阿武隈川、左側に逢瀬川が見えます。

福島市

福島駅と、その左斜め上の緑のかたまりは信夫山公園。駅の向こう側に阿武隈川。


七ヶ宿ダムと白石市


郡山、福島、白石、いずれも、この夏、月山へ行った時に車で通過しました。

私の住んでいる街は、関東の中でも放射能沈着量の比較的高い地域にかかるのですが、郡山市も福島市も、それより一桁ほど高い値、白石市も場所によってはかなり高い値になっています。そこにお住まいの方々、特にお子さんをお持ちの方の不安が如何ばかりか、察するに余りあります。私の職場にも福島市に実家のある方がいて、相当な心労のようでした。




雲があって判然としませんが、海岸線も見えました。ようやく判別できたのは仙台市あたり。

仙台市

松島湾、石巻湾、奥に牡鹿半島の影


写真に写っている範囲だけでも、沿岸部で数千人の方が津波で亡くなるか行方不明になっているとのこと。写真を撮りながら涙がでてきました。







 荒雄湖と江合川










仙台を上空から見た後しばらくして、風力発電所が見えてきました。



経済産業省の平成24年度予算概算要求についての報道機関による解説(SankeiBiz, 新エネ重点配分、原発研究半減 経産省 概算要求12.5%増1兆円超, 2011.9.30 05:00)によると、原子力発電関連の研究開発費は大幅に削られ、太陽光発電など再生可能エネルギー関連の研究開発費が増強される内容だそうです。

風力発電所(秋田県鹿角市十和田)


経済産業省がウェブで公開している平成24年度予算概算要求の資料(経産省予算等)を自分で眺めてみても、確かに、太陽光発電や風力発電など再生可能エネルギーの技術開発にあてる予算要求は堅調に伸びている一方、前年度予算の資料には陽に出ていた、原子力発電関連の技術開発推進に関する文言は影を潜めています。

八甲田ビューCC

野辺地町(青森県上北郡)

飛行機が陸奥湾に差さしかかる頃、窓の外を流れていく雲の際に虹が見えました。





平内町(青森県東津軽郡)


3月の地震の後、相当なリスクをそもそも抱えていたことが明白となった原子力発電を、再生可能エネルギーとされるものによって置き換えていこうという確かな動きがあるとすれば、とてもいいことだと思います。ただその反面、そういうエネルギーがずっと安定的に手に入ると想定してかまわないのか、ちょっと気になったりします。


川内町(青森県むつ市)


例えば太陽光ですが、大気中に漂う塵の質と量によっては、私たちのエネルギー源としてとても不安定なものにならざるを得ない?巨大隕石の衝突にともなって巻き上げられた塵が太陽光を遮り、恐竜を絶滅に追いやったとされる説や、いわゆる核の冬を思い起こすと、そんなことを想像してしまいます。あるいは、それほど極端でなくても、火山学上想定されうる大規模な火山噴火によって、規模の差こそあれ、ある期間・ある地域で同様のことが起きてもおかしくない?なんて妄想に駆られます。地質学的な時間スケールではほんの最近にあたる過去1万年程度の間に、噴火活動があったとされる火山を、110も国内に抱える日本では、それこそ身近に、その類のリスクがあるように思えます。


津軽海峡



そういう妄想にとりつかれると、これからの電力供給のベストミックスってどおすべきか分からなくなります。可愛い我が子の不自由ない未来の生活を願うがゆえに、分からなくなってしまうのです。



北海道上空に入り、飛行機が高度を下げると、窓のすぐ外を雲塔がみるみる流れていきます。ふだん地上から見上げている雲を、ちょうど同じ目の高さで眺めることができるので飛行機は好きです。

山も川も海も空も雲も、屈託無く「すてきだな~ぁ」と見ていられる世界を子供たちに・・


Yodel-Ay-Eeee-Oooo♪ 

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