弥陀ヶ池から五色沼方向へしばらく歩いて、五色山への分岐点へ。五色沼が見えないかと少しそっちの方へ行ってみたけどよく分かりませんでした。しかたない。。あまりのんびりもしていられないので、道標にしたがって五色山へ向かいます。
短い斜面を登ると、その向こうは平らな地形。真ん中を横断します。
横断すると、右手に緩やかに下っていく浅い谷。
ここを下ると、五色山に登り返す鞍部になります。目前に、五色山に続く尾根の最初の登りが見えてきました。
少し登ると五色沼からの道と合流。ここから先は尾根づたいの緩やかな登りです。
弥陀ヶ池からここまで、夏道も見えてはいたけれど明瞭ではありませんでした。先行者のトレースも、風や吹き溜まりで消されて断片的になっていました。入念に読図をしながら進んできました。
尾根上は雲に覆われて眺望はなし。真上を見ると少し青みがかっているので、背の高い雲ではないようです。少しくらい晴れてくれないかな、、と思いつつ進みます。黙々と。
一瞬だけ雲が切れて、前白根につづく尾根が見えました。
弥陀ヶ池から約1時間。笹原が切れて広場に出ました。五色山です。
五色山
樹氷がびっしり。これで晴れてたらなぁ。。満開の桜も見劣りするに違いありません。
ここで、だいたい午後2時。やっぱり足が遅い。。
午後も深まってきて、のんびりしてはいられないけど、残りを楽しみました。
積雪は概して10cm程度。パウダースノーです。
生に満ちた世界の名残があちこちに。もうすぐ雪に閉ざされます。
五色山からの尾根の最後のコブの手前から金精山側に外れていくと国境平です。
ここから長~い下り。退屈になるな。。ぼつぼつ行くしかありません。
笹薮の中の下り道、表面に薄く積もった雪の下はぬかるんでいて、ツルッといきます。幸い尻もちはつかずに済みました。
高度を下げて雲の下に出ました。雲底すれすれです。
大真名子山と男体山
国境平から50分、金精沢へ下るポイント。ここから急な下りになります。
お腹がすいたのでリンゴを。こんな重たいものを未だ大事に持って歩いてたのかと我ながら唖然。。しかし、これがうまかった。きんきんに冷えていて鋭い味がしました(ってどんな・・・)。
食べ終わったら、最後の下り。
無心になって下ります。
金精トンネルへの車道が林の向こう側に見えました。
尾根を離れてから30分。急斜面が終わりました。やれやれ。
午後4時。中曽根登山口に到着。駐車場へはさらに10分歩きました。
駐車場には、私の車ともう一台だけ。今回の徒歩の行程全て終了です。9時間10分。ちょっと時間かかってしまいました。やっぱりトレーニングしないと。。
湯元を発って戦場ヶ原へ車を走らせている途中、バス停でバスを待っている人達(紅葉見物に来た人でしょうね)が寒そうにしていました。
戦場ヶ原の三本松茶屋で日光ビール(630円)とゆばおかき(400円)を購入。
その後、日光名物、いろは坂渋滞を堪能しました。その上、宇都宮のバイパスに乗り損ねて、市街をノロノロ。往きは3時間ちょいで来た道が、帰りは5時間かかりました。
日光白根山。天気には恵まれなかったけど、冬の扉の向こう側を少し見てくることができて楽しい山行でした。歩いている間ずっと目を楽しませてくれた樹氷、山頂部の着氷した岩々が印象的でした。次は夏山シーズンに来てみたいです。